セキュリティエンジニアとしてアプリケーションソフトウェアベンダーで活躍するには?仕事内容・年収・必要スキルを解説

アプリケーションソフトウェアベンダーとは、特定の目的に応じたソフトウェアを開発・提供する企業のことです。代表的な企業には、Microsoft(マイクロソフト)、Adobe(アドビ)、Salesforce(セールスフォース)などがあります。
こうした企業では、ユーザーの業務データや個人情報を扱うため、サイバー攻撃や情報漏洩のリスクが常に存在します。そのため、開発段階からセキュリティエンジニアの関与が不可欠です。

この記事では、アプリケーションソフトウェアベンダーで働くセキュリティエンジニアの仕事内容や、役立つ資格、そしてセキュリティベンダーの種類について詳しく解説します。

セキュリティエンジニアのイメージを掴みたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事を読むと分かること】

  • アプリケーションソフトウェアで活躍するセキュリティエンジニアについて
  • セキュリティエンジニアに役立つ資格
  • セキュリティベンダーの概要

目次

  1. アプリケーションソフトウェアベンダーで活躍するセキュリティエンジニアとは
  2. セキュリティエンジニアの仕事
  3. セキュリティエンジニアの開発工程ごとの関わり
  4. セキュリティエンジニアとしてアプリケーションソフトウェアベンダーで働くには
  5. セキュリティの三大資格とその特徴
  6. キャリアパスとスキルアップの方法
  7. セキュリティベンダーとは?
  8. セキュリティエンジニアとしてのキャリアを万全のサポート体制で始めよう

アプリケーションソフトウェアベンダーで活躍するセキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアと一口に言っても、その役割や専門領域は多岐にわたります。企業や製品によって業務内容や求められるスキルが異なるためです。

アプリケーションソフトウェアベンダーで働くセキュリティエンジニアは、ユーザーが利用するソフトウェアの安全性を確保する重要な役割を担っています。セキュリティが不十分であれば、ユーザーの信頼を損ねるだけでなく、サービス全体の評価にも影響を及ぼしかねません。そのため、セキュリティエンジニアには常に高い安全性を維持することが求められます。

近年では、情報セキュリティ分野の人材不足が深刻化しています。デジタル化の進展やサイバー攻撃の高度化により、セキュリティ人材の需要はますます高まっています。これからセキュリティ分野に挑戦したい方にとっては、大きなチャンスが広がっているといえるでしょう。

セキュリティエンジニアの仕事

アプリケーションソフトウェアベンダーで働くセキュリティエンジニアは、製品の脆弱性を特定し、問題の発生を防ぐためにチームと連携して対応します。設計や実装の段階からセキュリティ対策を講じ、リリース後も継続的に脆弱性の調査と対応を行います。

また、開発担当者に対してセキュリティ面の確認や指導を行い、ガイドラインの整備にも取り組みます。ユーザーが安心して利用できるソフトウェアの提供を目指す、重要な役割を担っています。

セキュリティエンジニアの開発工程ごとの関わり

ソフトウェア開発において、セキュリティエンジニアは要件定義から運用まで一連の工程で関わりがあります。

ここではセキュリティエンジニアが開発工程ごとに担う役割を、以下の流れで紹介していきます。

  • (1)要件定義
  • (2)設計
  • (3)実装・テスト
  • (4)運用

1つずつ詳しく確認していきましょう。

(1)要件定義

ソフトウェア開発のプロジェクトでは、まずは要件定義を行います。その中でセキュリティエンジニアは、システムやユーザーのデータに関して、どのようなリスクがあるかを洗い出します。例えばユーザー認証方式や個人情報の保護、法規制への考慮などを行います。セキュリティ強化に抜けがないよう、初期段階から仕様に組み込むことが重要です。

(2)設計

設計段階は、サービスの仕組みや構造を決める非常に重要なフェーズです。この段階でセキュリティ対策が不十分なまま進行してしまうと、後工程で大幅な修正が必要になったり、リリース後に重大なトラブルが発生する可能性があります。

そのため、セキュリティエンジニアは設計段階から関与し、構造全体が安全性を確保できる設計になっているかを確認します。あわせて、アクセス権限の設定も重要です。ユーザーや管理者が、それぞれ必要な情報にのみアクセスできるよう、適切な制御が求められます。

(3)実装・テスト

ソフトウェアの設計を終えたら、設計書に沿って実装していきます。セキュリティエンジニアは、開発エンジニアが安全なコードを書けるよう支援し、セキュリティリスクの低減に貢献します。具体的には、安全なコーディング規約や手法を導入する「セキュアコーディング」を推進し、開発段階からリスクを抑える取り組みを行います。

また、コードの脆弱性やミスを検出するために「静的解析ツール」を導入し、セキュリティテストもサポートします。実装されたソフトウェアに対して、セキュリティ上の弱点がないかをチェックします。

(4)運用

ソフトウェアは導入して終わりではなく、安定した稼働を維持するために運用・保守が欠かせません。システムが稼働し続ける限り、セキュリティ攻撃のリスクは常に存在します。運用段階では、セキュリティの脆弱性を発見するために、ログ監視が不可欠とされています。システムの操作履歴や通信の記録を可視化して、不審な動きがないかをチェックします。

さらに、脆弱性管理も欠かせない業務のひとつです。運用中に見つかったセキュリティ上の弱点には、修正プログラムの適用や設定の見直しなどを通じて、迅速に対応する必要があります。

 

セキュリティエンジニアとしてアプリケーションソフトウェアベンダーで働くには

アプリケーションソフトウェアベンダーで活躍するには、ITやセキュリティに関する専門的な知識が不可欠です。セキュリティマネジメントやネットワークセキュリティ、システムセキュリティなどセキュリティに関連する幅広い知識が必要です。
また、セキュリティエンジニアは顧客の機密情報を扱う立場であるため、高い倫理観と責任感が必要です。

セキュリティエンジニアを目指す方には、研修制度や資格取得支援が整ったエンジニア派遣サービスの利用も選択肢のひとつです。未経験からでも、学ぶ意欲があれば着実にスキルを身につけ、キャリアを築いていくことが可能です。

セキュリティの三大資格とその特徴

セキュリティ分野は専門性が高く、学ぶ範囲が広いのが特徴です。そんなセキュリティエンジニアが資格を取得すれば、体系的に知識が習得できる、スキル証明になるといったメリットが得られます。

ここからはセキュリティの三大資格として、以下の3種類を紹介します。

  • ・情報処理安全確保支援士
  • ・CISSP
  • ・CompTIA Security+

自分が取得したい資格があるのか、確認してみてください。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士はセキュリティに関する国家資格で、情報系唯一の士業です。社会のシステム化が進む中で、多くの企業はサイバー攻撃に対処できる人材を求めています。人材確保のために2016年10月に誕生したのが、情報処理安全確保支援士です。

情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティマネジメント、情報システムに関するセキュリティなどの業務に従事します。取得すれば専門性の高さが認められ、指導する立場に就くことも可能です。転職先の企業や社内で高い評価を受けられるでしょう。

資格取得を目指す際は、過去問の活用や専門講座の受講など、計画的な学習が効果的です。

CISSP

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)は、ISC²が認定する国際的な情報セキュリティ資格です。2004年には米国規格協会からISO/IEC 17024の認証を受けており、世界的にも高い信頼性を持っています。企業によっては、情報セキュリティ関連業務に従事する社員に対して、CISSPの取得を義務づけている場合もあるほど、専門性の高い資格です。

試験では「セキュリティとリスクマネジメント」「資産のセキュリティ」など、8つの分野にわたる深い知識が求められ、情報セキュリティ資格の中でも難易度が高いとされています。

CISSPの学習には、公式ガイドブックや問題集を繰り返し活用することが基本ですが、Udemyなどのオンライン学習プラットフォームを利用することで、体系的に理解を深めることも可能です。

CompTIA Security+

CompTIA Security+は、サイバーセキュリティに特化した認定資格で、国内外で高い認知度を誇ります。これからセキュリティ分野でキャリアを築きたいと考えている方にとって、最初のステップとして非常に有効な資格です。

試験では「攻撃、脅威、脆弱性」や「アーキテクチャと設計」など、5つの分野にわたる知識が問われ、ハードウェアからシステムまで幅広いスキルが求められます。

CompTIA Security+の学習方法としては、CompTIAが提供する「CertMaster Labs」というツールの活用が効果的です。バーチャル環境で実践的なスキルを身につけることができるため、理解を深めながら効率よく学習を進めることができます。

キャリアパスとスキルアップの方法

セキュリティエンジニアとしてアプリケーションソフトウェアベンダーでキャリアを築くには、まずテストや脆弱性のチェックなどの実務からスタートし、経験を積むことで設計やセキュリティ方針の策定、チーム教育など、より上流の業務へとステップアップしていきます。未経験者でも基礎知識と学ぶ意欲があれば、実務を通じてスキルを磨き専門性を高めることが可能です。

一方で、ITエンジニア未経験からセキュリティエンジニアを目指すのは、難易度が高めです。セキュリティエンジニアはアプリケーションのしくみやネットワーク・クラウドなどの知識、セキュリティ技術など幅広い知識が求められるためです。したがって、まずはアプリケーションエンジニアやインフラエンジニアとして基礎を固めるのも有効な選択肢です。

スキルアップのためには、チーム内でコミュニケーションを取ることや、勉強会へ積極的に参加することが重要です。日々の業務をこなしながら、最新の技術情報をキャッチアップし、資格取得なども並行して進めることで、着実に成長していくことができます。

セキュリティベンダーとは

セキュリティベンダーとは、ウイルス対策ソフトやネットワーク保護など、情報セキュリティに関する製品やサービスを提供する企業のことです。セキュリティベンダーと一口に言っても、その種類はさまざまです。

例えば「エンドポイントセキュリティベンダー」は、コンピューターやスマートフォンなどのデバイスのセキュリティを開発しています。「ネットワークセキュリティベンダー」は、組織のネットワークの保護に特化しています。

近年、サイバー攻撃の高度化に伴い、セキュリティ対策を担うエンジニアのニーズが急速に高まっています。これからセキュリティエンジニアを目指す方には、正社員登用を前提とした常用型派遣でキャリアを築ける「BREXA Technology」がおすすめです。
BREXA Technologyでは、セキュリティ分野に特化した社内研修や講義を定期的に実施しており、未経験の方でも安心してスキルを身につけられる環境が整っています。

セキュリティエンジニアとしてのキャリアを万全のサポート体制で始めよう

アプリケーションソフトウェアベンダーにおけるセキュリティエンジニアは、ソフトウェア開発企業で、アプリケーションの安全性を確保する役割を担います。ユーザーが安心して利用できる環境を整えることが目的です。

セキュリティエンジニアは未経験からの挑戦では難易度が高いため、まずはアプリケーションエンジニアやインフラエンジニアとして実務経験を積むことも有効な方法です。こうした経験を通じて基礎を固めることで、セキュリティ分野へのステップアップがより現実的になります。
本記事で紹介した内容を参考に、将来のキャリアプランにセキュリティエンジニアという選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。

BREXA Technologyでの人事評価制度とスキル支援

近年、サイバー攻撃の高度化に伴い、セキュリティ対策を担うエンジニアのニーズは急速に高まっています。これからセキュリティエンジニアを目指す方には、正社員登用を前提とした常用型派遣でキャリアを築ける「BREXA Technology」がおすすめです。

BREXA Technologyでは、セキュリティ分野に特化した社内研修や講義を定期的に実施しており、未経験の方でも安心してスキルを身につけられる環境が整っています。さらに、ITエンジニア向けの基礎研修はもちろん、リーダー層を目指す方に向けた研修も用意されており、成長意欲のある方に最適な環境です。
資格やスキルが給与に反映される評価制度も導入しており、キャリアプランを立てやすい仕組みが整っています。

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