開発エンジニアになるには?仕事内容・年収・必要なスキルや資格・未経験からのキャリアパスまで徹底解説
2025.9.04

開発エンジニアとは、システムやアプリケーションなどのソフトウェアを設計・開発するITエンジニアのことです。
開発エンジニアに興味がある方の中には、必要なスキルや未経験からのキャリアパスなど、さまざまな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では開発エンジニアの仕事内容・必要なスキルや、未経験から開発エンジニアになる方法について解説します。合わせて開発エンジニアのやりがいや厳しさ、年収などを紹介していきます。
開発エンジニアの仕事について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事を読むと分かること】
- ・開発エンジニアの職種別の仕事内容・必要なスキル
- ・未経験から開発エンジニアになるには
- ・開発エンジニアの年収やキャリアアップ
目次
開発エンジニアとは?
開発エンジニアとは、システムやアプリケーションなどのソフトウェアの設計から開発、テスト、保守までを一貫して担当するITエンジニアのことです。サービスやスマートフォンアプリ、家電製品に搭載されるプログラム、AIシステムなど、開発するものの種類によって専門領域が分かれています。
開発エンジニアの仕事内容と必要なスキル【種類別】

開発エンジニアは、実際にはさまざまな専門領域に分かれており、それぞれの職種によって担当する業務や求められるスキルが大きく異なります。自分の興味や適性に合った分野を見つけることが、開発エンジニアとしてのキャリアを成功させる第一歩となります。
ここからは開発エンジニアの仕事内容と必要なスキルについて、以下の7つの職種を取り上げて解説します。
- ・フロントエンドエンジニア
- ・バックエンドエンジニア
- ・フルスタックエンジニア
- ・アプリケーションエンジニア
- ・AIエンジニア
- ・組み込みエンジニア
- ・テストエンジニア(ソフトウェアテスター)
1. フロントエンドエンジニアの仕事内容と必要なスキル
フロントエンドエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションの見た目部分の構築を担当しています。
具体的には、ページレイアウトの構築やボタンやメニューの動作、スマートフォンやタブレットの画面サイズにも合わせる「レスポンシブ対応」などを実施します。ユーザーが見る・操作する部分を作るため、技術力と合わせてデザインの知識が必要です。
フロントエンドエンジニアにはHTML、CSS、JavaScriptのスキルが必須です。UI/UXやデザインの知識があると、数多くの企業で重宝されます。
2. バックエンドエンジニアの仕事内容と必要なスキル
バックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションなどのサーバー側を設計・構築するITエンジニアです。Webサービスの裏側を支える仕事で、例えばユーザーからのリクエストに応じたデータ処理やセキュリティ対策、サーバーの負荷分散などを担います。
バックエンドエンジニアにはJava、Python、PHP、Rubyなどのプログラミング言語が必要です。企業や制作物によって必要な言語は大幅に異なります。プログラミングの知識以外にも、データベースやフレームワークの知識が必須です。
3. フルスタックエンジニアの仕事内容と必要なスキル
フルスタックエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションなどの開発をワンストップで行えるITエンジニアです。通常分業しているポジションを1人で担うため、高い技術力と経験値が求められます。ただ必ずしも全ての業務を1人で担当するわけではなく、どのポジションにも就ける役割として重宝されています。
フルスタックエンジニアにはフロントエンドやバックエンド、サーバー、データベースなど幅広い知識が必要です。
4. アプリケーションエンジニアの仕事内容と必要なスキル
アプリケーションエンジニアは、Webアプリケーションやスマートフォンアプリなどの設計・開発を担います。一般ユーザーが利用するアプリケーションだけでなく、企業で使われる業務系アプリケーションの開発にも携わります。
アプリケーションエンジニアは、アプリケーション開発について一連の流れを担当するため、Java、Swift、C#などのプログラミング言語やネットワーク、データベースなどの幅広い知識が求められます。それに加えて、顧客の要望を聞き取るコミュニケーション能力を要します。
5. AIエンジニアの仕事内容と必要なスキル
AIエンジニアは、機械学習やディープラーニングなどのAI技術を駆使して、ITシステムの設計・開発を担当しています。AI技術の開発やシステムへのAI技術の導入などが業務の一部です。
AIエンジニアはPython、R、C++などのプログラミング言語だけでなく、クラウドやデータベースの知識も必要です。他にもAI開発には論理的思考力が求められ、顧客の漠然とした悩みを解決するために、どのようなAIモデルを作るのか試行錯誤していきます。
6. 組み込みエンジニアの仕事内容と必要なスキル
組み込みエンジニアとは、家電製品や自動車、産業用ロボットなどを動かすプログラムを設計・開発するITエンジニアです。例えば洗濯機や冷蔵庫を動かすプログラムや、自動運転システムなどの開発に携わっています。
組み込みエンジニアとして活躍するには、CやC++などのプログラミング言語の知識が必要です。加えてハードウェアへの理解や、電気回路の基礎知識が求められます。
7. テストエンジニア(ソフトウェアテスター)の仕事内容と必要なスキル
テストエンジニアとは、システムやソフトウェアが仕様通りに動くことをチェックする専門家です。不具合や問題点を見つけて開発チームにフィードバックを行い、製品の品質を保証します。
テストエンジニアにはプログラミングの知識やテスト技法スキル、テスト自動化ツールを使うスキルなどが必要です。さらに品質管理に関する知識や忍耐力なども要します。
開発エンジニアと他のエンジニアとの違いとは?

開発エンジニアを目指す前に、他のエンジニア職種との違いを理解することが重要です。特に混同されやすいインフラエンジニアやシステムエンジニアとの違いを明確にしておくことで、自分が本当に目指したい職種を見極めることができるでしょう。
ここからは開発エンジニアと他のエンジニアの違いについて、以下の2項目から解説します。
- ・インフラエンジニアとの違いとは
- ・システムエンジニアの違いとは
インフラエンジニアとの違いとは
開発エンジニアとインフラエンジニアは、担当する業務と必要なスキルが異なります。
開発エンジニアの業務は、顧客との会議で要件定義を行った上で、システムの設計に取り掛かることです。Python、Java、C++などのプログラミング言語や、コミュニケーション能力の高さなどが求められます。
一方でインフラエンジニアの業務は、ITインフラを設計・開発・運用することです。ITインフラは、システムを稼働させるために必要な設備、設置する機器、ネットワークなどを整えます。システムを動かす土台作りを担うため、縁の下の力持ちといえます。インフラエンジニアには、OSやネットワーク、サーバーの知識などが必要です。
システムエンジニアとの違いとは
開発エンジニアには、プログラマーも含まれます。プログラマーとシステムエンジニアは、違いが分かりにくい職種といえるかもしれません。
プログラマーとシステムエンジニアの違いは、担当する業務の範囲にあります。プログラマーは、主にプログラミング言語を使って、設計された仕様に基づきシステムやソフトウェアの実装を行う職種です。コードを書くことに特化しており、開発工程の中でも「実装」に集中する役割を担います。
一方でシステムエンジニアは顧客の要望をヒアリングし、それをもとにシステムやソフトウェアの設計を行うところから業務が始まります。その後、プログラミングによる開発やテスト、運用など幅広い工程を担当します。システムエンジニアはプログラミングスキルに加えて、システム全体への理解や顧客やチームとの円滑なコミュニケーション能力が求められます。
開発エンジニアになるには?未経験からのキャリアパス

未経験から開発エンジニアになることは十分可能ですが、適切なステップを踏んで計画的に学習を進めることが成功の鍵となります。多くの未経験者が最初に迷うのが「何から始めれば良いのか」という点です。ここでは効率的な学習方法から転職活動まで、未経験者が開発エンジニアになるための具体的な道筋をご紹介します。
ここからは、未経験から開発エンジニアになるにはどのようなステップを踏むべきか、以下の2項目から解説します。
- ・未経験から開発エンジニアになるためのステップ
- ・開発エンジニアに役立つ資格と学習方法
未経験から開発エンジニアになるためのステップ
未経験から開発エンジニアを目指す場合は、目標を明確にすることが成功への第一歩です。どの職種に就きたいのか、どのプログラミング言語を学ぶべきかを決めましょう。目標が曖昧なままだと、学習が非効率になってしまいます。
目標が定まったら、まずはプログラミング言語の学習を始めましょう。書籍や学習サイト、動画サイトなどを活用して、基礎知識をしっかりと身につけることが大切です。基礎が固まったら、WebサイトやWebアプリケーションを作成し、よりスキルを定着させていきます。完成した成果物はポートフォリオにまとめ、転職活動に備えましょう。
「独学に限界を感じる」「短時間で効率よく学びたい」という方は、ITスクールの受講を検討してみましょう。受講には費用がかかりますが、短時間でスキルを習得できるカリキュラムが用意されていることや、講師によるサポートが付いている点が魅力です。就職支援や企業紹介などのサービスが付いているスクールも多く、安心して学習を進められます。
開発エンジニアに役立つ資格と学習方法
未経験から開発エンジニアを目指す場合、資格の取得がおすすめです。資格を取得すれば、基本知識が定着する、スキル証明になるなどのメリットがあります。
「基本情報技術者」はITエンジニアの登竜門として、まず取得を検討していただきたい国家資格です。ITの基礎知識からプログラミング、情報セキュリティ、マネジメントなど幅広い知識を習得可能です。
そしてJavaの技術・知識を定着させたい方には「Javaプログラミング能力検定」の取得が適しています。プログラミング言語として人気の高いJavaの基礎知識から応用知識までを習得可能です。資格は3級から1級までを提供しているので、徐々にレベルを上げて挑戦すると良いでしょう。
フロントエンドエンジニアを目指す方には「HTML5プロフェッショナル認定」の取得がおすすめです。この資格では、HTML、CSS、JavaScriptといったフロントエンド技術を体系的に学ぶことができ、実務でも役立つスキルが身につきます。公式サイトにサンプル問題も公開されているため、繰り返し解いておくことで、試験対策にも効果的です。
開発エンジニアの働き方とやりがい・厳しさ
開発エンジニアはやりがいがある職種の一方で、「きつい」「やめとけ」という声も上がっています。プラス面・マイナス面の両方を把握して、納得した上で開発エンジニアを目指したいところです。
ここからは開発エンジニアの働き方について、やりがいと厳しさの両方を解説します。
開発エンジニアとして働くメリットとやりがい
開発エンジニアのやりがいは、仕事を通してモノづくりの楽しさを感じられることです。システムやアプリケーションなどを1から作る達成感があります。さらに、プロジェクトごとに異なる課題に取り組むことで、経験を積みながら着実に成長できる点も魅力です。
また、開発エンジニアは、将来性が高い仕事である点もメリットです。経済産業省によると、2030年には最大79万人ものIT人材が不足すると予測されています。開発エンジニアとして高い技術・知識を身に付けることで、即戦力として活躍し続けることが可能です。
参考:IT人材育成の状況等について|経済産業省開発エンジニアの働き方と注意点
開発エンジニアは、納期に間に合わせるために残業が発生することがあります。多くの場合、顧客から依頼されたプロジェクトに参画するため、要望の変更や予期せぬトラブルが起きても、決められたスケジュールを守る必要があります。その結果、残業や休日出勤が増えるケースも少なくありません。
とはいえ、近年では労働時間の管理が厳格化されており、リモートワークの普及も進んでいます。企業によっては、働きやすい環境づくりに力を入れているところも多く見られます。労働環境は企業やプロジェクトによって異なるため、求人に応募する前に確認しておくことが大切です。
開発エンジニアの年収とキャリアアップの可能性

新しいキャリアを選ぶ際には、事前に年収やキャリアアップのイメージを把握しておくことが大切です。あらかじめ情報を整理しておくことで、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
ここでは、開発エンジニアの平均年収と、キャリアアップの可能性について詳しく解説します。
開発エンジニアの平均年収と給与体系
厚生労働省のデータをもとにした開発エンジニアの平均年収は以下の通りです。
職種 | 平均年収 |
---|---|
AIエンジニア |
628.9万円 |
システムエンジニア(組込み、IoT) |
574.1万円 |
ソフトウェア開発(スマホアプリ) |
574.1万円 |
システムエンジニア(受託開発) |
574.1万円 |
システムエンジニア(Webサービス開発) |
574.1万円 |
表はあくまで平均年収であり、実際は働く企業や経験・スキルの高さによって幅広くなっています。
例えば当社、エンジニア派遣に特化する「BREXA Technology」では、資格やスキルが給与に直結する評価制度を導入しています。この評価制度があることで、開発エンジニアとしてのキャリアプランが立てやすく、将来の収入イメージが掴みやすいでしょう。
キャリアアップ・年収アップに必要なスキル
開発エンジニアとしてキャリアアップや年収アップを目指すには、まず現在のスキルレベルを正しく把握することが大切です。
未経験から開発エンジニアを目指す場合は、まずPython、Java、JavaScriptなどの基本的なプログラミングスキルを身につけることが重要です。そのうえで、実務経験を積むことで中級レベルへとステップアップできます。
要件定義や仕様理解、コードの品質向上などにも取り組み、指示がなくても自律的に開発を進められる力を養うことが求められます。
研修や学習支援制度が充実している企業に入社できれば、安心してスキルアップに取り組むことができるでしょう。
開発エンジニアとしての第一歩をBREXA Technologyで

開発エンジニアといっても、フロントエンドやバックエンド、アプリケーションなど、活躍の場は多岐にわたります。本記事を通じて、自分に合った分野やキャリアの方向性を見つけるきっかけになれば幸いです。
BREXA Technologyでは、プログラミングスキルを磨ける社内技術研修や、マネジメント力を育成するリーダー制度、資格取得を支援する祝金制度など、成長を後押しする環境が整っています。未経験の方やスキルアップに不安を感じている方でも、安心してチャレンジできる体制です。
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