【完全版】ITエンジニアロードマップ|未経験からキャリアパスまで
2026.1.15
ITエンジニアを目指すにあたり、「どのようなキャリアがあるのだろう」「一人前になるまでにどのようなステップを踏むのだろう」といったキャリアパスや一人前になるまでの具体的なステップについて疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
ITエンジニアといっても、その職種はさまざまです。自分に合うポジションを早めに見つけることで、今後のキャリアプランが立てやすくなります。
この記事ではITエンジニアのキャリアパスの種類や、未経験からITエンジニアを目指すロードマップを解説します。加えてITエンジニアの年収や一人前になるまでのキャリアステップも紹介します。
未経験からITエンジニアを目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事を読むと分かること】
- ・ITエンジニアのキャリアパスの種類
- ・未経験からITエンジニアになるロードマップ
- ・ITエンジニアが一人前になるまでのキャリアステップ
目次
ITエンジニアロードマップとは?キャリア形成の全体像
そもそもロードマップとは、成長していく過程を段階的に可視化したものです。Webエンジニアやシステムエンジニア、インフラエンジニアが、どのようなキャリアを積んでいくのか、どのような技術を習得すべきなのかを、道筋として表すことができます。
ITエンジニアとしてどのように成長していくべきなのかが目に見えて分かるため、特に初心者にとっては、欠かせない指針となるでしょう。
ITエンジニアのキャリアパスの種類
ITエンジニアのキャリアパスについて、以下の4種類から解説します。
- Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド・フルスタック)
- システムエンジニア(業務システム・組み込み系)
- インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク・クラウド)
- ITマネジメント職・ITコンサルタント
どのような職種があるのか、どのようなスキルが求められるのかを詳しく見ていきましょう。
Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド・フルスタック)
Webエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションを設計・開発するエンジニア職種です。役割によってフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、フルスタックエンジニアといった職種に分けられます。
フロントエンドエンジニアはHTML、CSS、JavaScript、jQueryなどの知識習得が欠かせません。さらに対応可能な言語を増やす、デザインやバックエンドの知識を習得するなどしてキャリアを積み上げます。
バックエンドエンジニアの場合、PHPやPython、Javaなど企業によって求められるスキルが異なります。フレームワークやフロントエンド、インフラなどの知識を習得していくと、市場価値が高まるでしょう。
システムエンジニア(業務システム・組み込み系)
システムエンジニアとは、顧客が求めるITシステムやソフトウェアを設計・開発する職種です。さらに業務システム・組み込み系の2種類に分けることができます。
業務システムの開発では、JavaやC++、.NETなどの知識の習得が欠かせません。プログラマーとして経験を積んだ後、システムエンジニアとして顧客折衝を経験する上流工程に就くのが一般的です。
組み込み系の開発を行う場合、C言語やC++、Javaなどの知識を習得しましょう。駆け出しの頃はテストや運用の業務を担うことが多いです。徐々にソフトウェアの設計・開発を任され、ハードウェアに関する案件に携わることもあります。
インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク・クラウド)
インフラエンジニアとは、ITシステムのサーバー、ネットワーク、クラウドなどの基盤を設計・構築する職種全般を指しています。
その中のサーバーエンジニアは、WindowsやUnix、LinuxなどのOSの知識が不可欠です。またネットワークエンジニアは、通信プロトコル「TCP/IP」やデータを送るための経路を導き出す「ルーティング」が必要とされています。
どちらの職種もまずは運用や保守のポジションに就き、設計・構築にステップアップするのが一般的です。着実にキャリアを積めば、セキュリティエンジニアや管理職を目指せるでしょう。
ITマネジメント職・ITコンサルタント
ITマネジメント職やITコンサルタント職は、ITエンジニアのキャリアアップポジションとして、実務経験を活かすことができます。
ITマネジメント職は、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーが該当します。ITエンジニアとしての経験値の他に、リーダーシップやヒアリング能力、管理能力が不可欠です。将来的に独立する方もいるでしょう。
ITコンサルタントは企業の経営課題を洗い出し、IT技術を駆使して解決する職種です。顧客折衝の能力、経営に関する知識などが求められます。ITコンサルタントはキャリアの目標地点にする方も多い上に、他のコンサル職種や独立などの選択も可能です。
未経験からITエンジニアになるためのロードマップ
ITエンジニアは専門性が高い職業であるものの、未経験から目指すことは十分可能です。
しかし「ITエンジニアはやめとけ」といった声が上がっていることも見逃せません。これは学習量の多さや複雑さ、実務とのギャップに苦労するためと言われています。
正しい学習ステップを踏むことが新たなキャリアを成功に導く鍵となるでしょう。
ここからは未経験からITエンジニアになるためのロードマップについて、「プログラミング言語の選び方」と「学習方法と必要スキル」の2つの観点から解説します。
IT分野別プログラミング言語の選び方
前提としてプログラミング言語を選ぶ前に、まずは進みたい分野を見極めることが大切です。プログラミング言語はそれぞれ得意とする領域や用途が異なります。もし合わないものに決めると学習が非効率になる上に、モチベーションも続きにくくなります。
プログラミング言語についてIT分野別に紹介すると、Web開発ではJavaScriptやPHP、Pythonなどが主流で、どれも初心者でも比較的習得しやすいです。またシステム開発ではJavaやC#、ITインフラの構築・運用に携わるにはPythonやShellの習得が求められます。
自分が何を作ってみたいのか、何を重視したいのかを正しく理解することで自分の中で軸が出来上がります。将来のキャリア選択の幅や年収も大きく変わるでしょう。
IT分野別学習方法と必要スキル
Web開発ではHTMLやCSSから学習を始め、JavaScriptやPHPなどプログラミング言語の基本を理解した後、ReactやLaravelなどのフレームワークを学びます。APIやデータベースへの理解も欠かせません。
業務システム開発ではJavaやC#の基礎を習得し、小規模なプログラム作成からスタートさせた後、大規模システムの設計・構築にステップアップします。また組み込み開発ではC言語、C++の知識やハードウェア制御、リアルタイムOSの基礎をマスターすれば、デバイスドライバやタイミング制御など高度な技術へと進んでいきます。
またインフラ分野では、まずはOSやネットワークの基礎を身につけ、PythonやShellで自動化スクリプトの作成に慣れましょう。
ITエンジニアの年収とキャリアアップ
ITエンジニアの年収について、表にまとめました。
| エンジニア職種 | 平均年収 | |
|---|---|---|
| Webエンジニア ※厚生労働省jobtag分類上は「システムエンジニア(Webサービス開発)」に該当 |
574.1万円 | |
| インフラエンジニア ※厚生労働省jobtag分類上は「システムエンジニア(基盤システム)」に該当 |
752.6万円 | |
| データエンジニア | 628.9万円 | |
| AIエンジニア | 628.9万円 |
データを参照すると、Webエンジニア(Webサービス開発)は平均年収が574.1万円となっており、インフラエンジニアは、Webエンジニアより約178万円高い水準です。インフラエンジニアは、ネットワーク設計やサーバー構築、セキュリティ対策など幅広い技術領域が求められるため、年収が高いのでしょう。ただ経験豊富なエンジニアや管理職のポジションの方が、年収を押し上げている可能性もあります。
他にもデータエンジニアやAIエンジニアは、どちらも年収は比較的高くなっています。AI活用に欠かせないスペシャリストとして、多くの企業に重宝されていることが理由です。
こういった年収も踏まえて、ここからはIT分野別の年収を上げる「スキル」と「資格」について掘り下げていきます。
IT分野別収入を上げるためのスキル
ITエンジニアが年収アップを狙うには、各職種で求められるスキルを磨くことが大切です。市場価値の高い人材を目指すには、プラスアルファの知識習得が軽視できません。
例えばフロントエンドエンジニアの年収アップには、フレームワークのReactやVueの深い知識、UX/UIやデザインの知識が効果的です。またバックエンドエンジニアには、データベースの深い知識、クラウドやセキュリティの知識が役立つでしょう。
システムエンジニアの年収を上げるためには、JavaやC#、C言語などの高度な技術と合わせて、フレームワークの知識が欠かせません。さらに顧客折衝や要件定義などの上流工程を経験できると、市場価値が上がります。
インフラエンジニアには、クラウドやネットワーク、セキュリティに関する深い知識と、障害への対応経験やトラブルシューティング能力が求められます。プロジェクト全体が見渡せると、管理職へのキャリアアップが望めるでしょう。
IT分野別収入を上げるための資格
ITエンジニアが資格を取得するとスキルの裏付けになり、転職や昇進の強力なアピールに役立つでしょう。
Webエンジニアには「PHP技術者認定試験」がおすすめで、PHPのスキル定着を証明することができます。また「Linux技術者認定資格」はLinuxがサーバーOSとして定番のため、取得しておくことでキャリア形成に役立ちます。
システムエンジニアの年収アップには、「Oracle認定試験」の取得が有効です。初心者向けから実務者向けまで幅広い試験が用意されており、スキルの証明に役立ちます。また、「応用情報技術者試験」ではプロジェクト管理やセキュリティなどの知識を習得でき、システム全体を俯瞰できる能力が高く評価されます。
インフラエンジニアにおすすめの資格は「CCNA」で、世界的に通用するネットワークの知識が証明できます。またAWS認定を取得すれば業務効率が上がり、複雑なシステムの正確な設計技術が習得できます。
ITエンジニアが一人前になるまでの期間とキャリアステップ
ITエンジニアが一人前になるまでの道のりは決して短くはなく、スペシャリストやリーダーに就くまで最低でも5年以上の月日が必要です。そこでは具体的に、どのようなキャリアステップを踏んでいくのでしょうか。
ここからは、ITエンジニアが一人前になるまでのキャリアステップを紹介します。
初級:0〜2年(IT基礎習得期)
初級段階はITエンジニア歴約2年までとされていて、基礎を習得する時期です。プログラミングの基礎や開発環境の構築について、基本から学ぶ必要があります。
Webエンジニアは画面表示や操作の仕組みを理解し、システムエンジニアはデータ処理や計算の軸を支える技術を習得し、インフラエンジニアはサーバーやネットワークの設定・管理を学ぶことが重要です。
中級:2〜5年(IT専門性向上期)
中級段階はITエンジニア歴は2年から5年が一般的で、実務経験を積み専門性を高めます。技術力を深めつつ、チーム内での連携や調整力を磨くポジションといえるでしょう。
Webエンジニアはフロントエンドやバックエンドの連携、パフォーマンスの最適化に取り組み、システムエンジニアは要件定義から設計・開発までを経験して安定性を追求します。
そしてインフラエンジニアは、ネットワークやクラウド環境の設計・構築を経験し、システムの信頼性を高めていきます。
どの分野でも、後輩を指導する立場に立ち、コミュニケーション能力や問題解決力を養うことが不可欠です。
上級:5年以上(ITスペシャリスト・リーダー期)
ITエンジニアの上級段階では、「ITスペシャリスト」と「リーダー」のポジションのいずれかに分かれます。ITエンジニア歴は5年以上を要することが多いです。
ITスペシャリストはそれぞれの分野の専門知識を活かして、難易度の高い課題に向き合ったり、技術方針の策定を行ったりします。WebエンジニアはパフォーマンスやUXの最適化、システムエンジニアは複雑な要件のアーキテクチャ設計を行います。またインフラエンジニアは設計・構築・運用までシステムの信頼性を保つ役割を担います。
そしてリーダーのポジションに就くと、プロジェクト管理やメンバーの育成、技術の判断などを担当します。人と技術の両方に責任を持つ立場といえるでしょう。
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