新卒で派遣は“やめとけ”って本当?正社員派遣との違いやメリットを徹底解説!
2025.11.20
新卒の働き方として「派遣社員はやめとけ」と否定的な声を耳にすることがあります。しかし派遣社員にも種類があり、キャリア形成や安定性に強みがある働き方もあります。雇用形態をイメージだけで判断せずに、自分に合った働き方を見極めることが大切です。
この記事では、新卒で派遣社員が「やめとけ」といわれる理由や、正社員派遣と登録型派遣の違い、正社員派遣のメリットなどを紹介します。
新卒での働き方に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事を読むと分かること】
- ・新卒で派遣が敬遠される理由
- ・正社員派遣と登録型派遣の違い
- ・エンジニア系新卒に正社員派遣が選ばれる理由
目次
新卒で派遣は“やめとけ”といわれる理由とは?
まずは新卒で派遣社員が「やめとけ」といわれる理由を、次の3点から解説します。
- (1)「派遣」のイメージが一人歩きしている
- (2)登録型派遣の不安定さが問題視される
- (3)キャリア形成への不安
社会的なイメージの実態を詳しく見ていきましょう。
(1)「派遣」のイメージが一人歩きしている
派遣社員は、ネガティブな印象が一人歩きしてしまっている懸念があります。多くの人が「派遣社員」と聞いて想像するのは、登録型派遣である可能性が高いです。
登録型派遣とは、派遣会社にスキルや希望条件を登録し、条件に合う仕事が見つかった際に企業へ派遣される働き方です。派遣期間が終了すると次の就業先を探す必要があるため、雇用が不安定な印象を受けてしまいます。
しかし実際には、派遣社員には無期雇用での働き方や安定した雇用を前提とした「正社員派遣(常用型派遣・無期雇用派遣)」も存在します。登録型派遣と比べると、雇用・収入の安定性やキャリア構築が期待できる働き方です。
※当社BREXA Technologyでも、この正社員型派遣を採用しています。詳しくは後半でご紹介します。
(2)登録型派遣の不安定さが問題視される
新卒で派遣社員になるのを「やめとけ」と言われる理由は、登録型派遣の不安定さが問題視されているためです。登録型派遣には以下のようなデメリットがあります。
- ・契約期間の制限(最長3年間で同じ部署での勤務終了)
- ・職場に慣れた頃の異動で人間関係を一から構築
- ・短期雇用のため手厚い教育機会の減少
- ・賞与や昇給条件が正社員より不利
- ・責任の軽い業務が中心で収入も低めの傾向
これらの特徴により、登録型派遣は不安定な働き方として認識されています。
(3)キャリア形成への不安
新卒で派遣社員はやめとけと言われる理由には、キャリア形成への不安があげられます。特に正社員と比べると、昇進・昇給のルートが見えづらいためです。
新卒派遣社員が心理的に不安を抱きやすいのは、社会人としてのキャリアの初期段階が今後の成長に与える影響が大きいことが要因の一つとして考えられます。短期労働を前提とした登録型派遣では、業務内容や教育面で優遇されにくくなってしまいます。
派遣社員はキャリアプランを描きにくいとされるため、新卒で派遣を選ぶ場合は慎重な検討が必要とされています。
正社員派遣とは?登録型派遣との違いを解説
派遣社員と一口に言ってもさまざまな雇用形態があり、その中に「正社員派遣」があるのをご存知でしょうか。正社員派遣は、その名の通り正社員のような安定性が望めて、登録型派遣とは雇用期間やキャリア形成の面で大きく異なります。
ここでは「正社員派遣」と「登録型派遣」の違いを、以下の2項目から詳しく見ていきましょう。
- ・正社員派遣の仕組み
- ・登録型派遣との明確な違い
従来の派遣社員に対するイメージとは異なる点もありますので、ぜひ違いを確認してみてください。
正社員派遣の仕組み
正社員派遣とは、派遣会社の正社員として雇用され、企業に派遣されて働く形態で、「常用型派遣」や「無期雇用派遣」とも呼ばれます。2015年9月の労働者派遣法改正(厚生労働省)により、新たに誕生した派遣形態です。
正社員派遣には、例えば以下のような特徴があります。
- ・無期限で雇用契約が結ばれる
- ・派遣先の有無に関わらず雇用が継続される
- ・福利厚生・給与が充実しやすい
正社員派遣は派遣会社と雇用契約を結ぶため、派遣先の有無にかかわらず雇用が継続され、安定した働き方が可能です。多くの人が誤解しがちですが、登録型派遣も派遣会社と雇用契約を結んでいますが、その契約は有期であり、雇用の安定性には大きな違いがあります。
両者の違いは、雇用契約が「有期」か「無期」という点にあります。正社員派遣は無期雇用契約のため、一般的な正社員と同様に安定した働き方が可能です。
長期雇用を前提とする派遣会社では、福利厚生の充実に力を入れている企業が多く、働きやすい環境が整っています。
登録型派遣との明確な違い
正社員派遣と登録型派遣の違いを、表にまとめました。
| 項目 | 正社員派遣 | 登録型派遣 |
|---|---|---|
| 雇用契約期間 | 無期(派遣会社との直接雇用) | 有期(派遣会社との直接雇用) ※「派遣先との契約終了=雇用終了」になるケースが多い。 |
| 給与体系 | 月給制・年俸制が主流 (賞与・退職金制度完備の可能性あり) |
時給制 (賞与・退職金は基本的にない) |
| 派遣先での就業期間 | 制限なし | 最大3年 (※同一部署での勤務は原則3年まで。例外あり) |
| 面接の有無 | 派遣元による選考あり (派遣先との顔合わせ実施) |
派遣先による面接は原則禁止 (顔合わせ・職場見学は可能) |
| 福利厚生・キャリア支援 | 手厚い傾向にある | 手薄な傾向にある |
正社員派遣と登録型派遣の大きな違いは、雇用契約期間です。正社員派遣は派遣会社に正社員として直接雇用される働き方で、安定した雇用環境が魅力です。
例えば、派遣先が決まっていない期間でも給与が支給されるため、収入が途切れる心配がありません。また、雇用期間に定めがないため、長期的なキャリア形成が可能です。この雇用形態では、派遣会社による面接・選考を経て採用されるのが一般的です。さらに、派遣元によってはサポート体制や福利厚生が充実しているケースも多く、安心して働ける環境が整っています。
新卒が正社員派遣を選ぶ4つのメリット
ここまで正社員派遣の仕組みや登録型派遣との違いについて紹介してきました。では実際に新卒で選ぶメリットはどういった点にあるのでしょうか。
ここでは新卒で正社員派遣を選ぶメリットを、以下の4点から解説します。
- (1)「合わない」リスクを軽減できる
- (2)多様な企業・プロジェクト経験が積める
- (3)専門スキルを集中的に伸ばせる
- (4)正社員と同等の安定性・待遇
自分自身が魅力的だと思う部分があるのか、確認してみてください。
(1)「合わない」リスクを軽減できる
新卒で正社員派遣を選ぶことで、初めての就職で起こりがちな“ミスマッチ”のリスクを大幅に軽減できます。
新卒での就職活動では企業の内情が分からず、入社後に「思っていた仕事と違う」「社風が合わない」といったミスマッチが起きがちです。しかし正社員派遣なら、このリスクを回避できます。
派遣会社は就業先企業の詳細な情報を把握しているため、業務内容や職場環境、人間関係などの情報を事前に提供してくれます。新卒にとって不安な「どんな会社かわからない」という状況を避けることができるでしょう。
さらに派遣会社が就業先との仲介役を担ってくれるため、新卒で社会人経験がなくても安心です。万が一職場で困ったことがあっても相談できる窓口があることで、初めての社会人生活でも心強いサポートを受けられます。
新卒の就職における最大の不安要素である「入社後のギャップ」を最小限に抑えられるのが、正社員派遣の大きなメリットです。
(2)多様な企業・プロジェクト経験が積める
新卒で正社員派遣を選ぶことで、同世代の正社員では経験できない多様な企業やプロジェクトに携わることができます。新卒正社員の場合、1つの会社で長期間働くため経験の幅が限定されがちです。
一方、正社員派遣なら複数の企業での実務経験を通じて、幅広い業界知識や技術スキルを身に付けることが可能です。新卒正社員では入社が難しい企業で業務経験を積める可能性があります。
例えば、IT分野ではWebアプリ開発やクラウドインフラ構築、機電分野では自動車メーカーでの制御システム開発やロボットメーカーでの組込みソフト開発など、同じ専門領域で多様な経験を積むことが期待できます。こうした経験は、将来のキャリア選択において貴重な財産となるでしょう。
また正社員派遣なら、自分に合う業界や職種を実際に働きながら見つけることができます。新卒時点では「本当にやりたいこと」が明確でなくても、多様な経験を通じて適性を発見し、キャリアの方向性を定めることが可能です。
新卒からいきなり一つの会社に絞り込むのではなく、複数の選択肢を経験できることで、より確実なキャリア形成ができます。
(3)専門スキルを集中的に伸ばせる
正社員派遣を選べば、入社直後から専門性の高い業務に集中でき、効率的なスキルアップが可能です。新卒正社員の場合、入社後は新人研修や社内業務、人事関連の手続きなど、専門業務以外の時間も多く取られます。
しかし正社員派遣なら、派遣先企業での実務に特化して働けるため、短期間での成長が期待できます。派遣会社では適性やスキルに応じて最適な派遣先を紹介してくれるため、自分の希望する専門分野に直結した業務に携わりやすいのも特徴です。例えばITエンジニアを目指す場合、最新技術を扱うプロジェクトや、特定の技術領域に特化した業務に集中できます。
さらに複数の企業で実践経験を積むことで、一つの会社では得られない多角的な技術スキルや問題解決能力を身に付けることができます。これにより同世代の新卒正社員と比較して、短期間で市場価値の高い専門性を獲得することが可能です。
新卒時点から専門スキルの習得に集中できることで、将来的なキャリアアップの土台を早期に築くことができます。
正社員と同等の安定性・待遇
新卒で正社員派遣を選んでも、正社員と同様の安定性と待遇を受けられます。多くの人が抱く「派遣は不安定」というイメージは、従来の登録型派遣によるものです。正社員派遣は派遣会社の正社員として無期雇用契約を結ぶため、雇用の安定性は一般的な正社員と変わりません。
新卒にとって重要な収入面でも、月給制での安定した給与に加えて、賞与や昇給制度も整っています。また健康保険や厚生年金、有給休暇などの福利厚生も正社員同等の待遇を受けることができるため、社会人としてのスタートに不安を感じる必要はありません。
さらに派遣先が決まっていない期間でも給与が支給される「待機期間保障」があることで、収入が途切れる心配もありません。新卒で社会人生活を始める際の経済的不安を解消できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
正社員派遣は「派遣社員は不安定」という従来のイメージを覆し、新卒でも安心してキャリアをスタートできる働き方として注目されています。
エンジニア系新卒に正社員派遣が選ばれる理由
新卒でエンジニアを目指す方にとって、正社員派遣は魅力的な選択肢の一つです。
「新卒なら正社員一択では?」と思われがちですが、実は正社員派遣ならではの新卒メリットがあります。
ここからは、エンジニア系の新卒に正社員派遣が選ばれる理由を、以下の3点から解説します。
- (1)新卒で大手企業・最新技術に触れるチャンス
- (2)未経験からでも技術力向上に集中できる環境
- (3)就職活動の選択肢が広がる業界特性
(1)新卒で大手企業・最新技術に触れるチャンス
新卒の就職活動では、大手企業への入社は競争が激しく、希望する技術分野に配属される保証もありません。しかし正社員派遣なら、新卒でも大手企業の最新プロジェクトに参画できる可能性が高まります。
■ 新卒にとってのメリット
- ・新卒採用では入社が難しい大手企業でも、派遣として業務経験を積める
- ・新卒採用では配属されにくい先端技術部門で働ける
- ・複数の企業を経験することで、自分に合う業界・技術分野を見つけられる
例えば、自動車メーカーの電動化プロジェクトや、金融機関のDX推進部門など、新卒正社員では配属が難しい部署でも、派遣エンジニアとして参画できるケースがあります。
(2)未経験からでも技術力向上に集中できる環境
新卒エンジニアの多くは「技術力を身に付けたい」という強い思いを持っています。正社員派遣は、この願いを叶えやすい環境が整っています。
■ 新卒正社員との違い
- ・正社員:新人研修、社内行事、管理業務なども担当する必要がある
- ・正社員派遣:技術業務に特化でき、スキルアップに専念できる
新卒で入社した正社員は、入社後数年間は幅広い業務を経験させられることが多く、純粋な技術業務に集中できない場合があります。一方、正社員派遣なら派遣先企業での技術業務に専念できるため、短期間でのスキルアップが期待できます。
また、派遣会社による技術研修やキャリア支援も受けられるため、未経験からでも着実に成長できる環境が整っています。
(3)就職活動の選択肢が広がる業界特性
IT・エンジニア業界は慢性的な人材不足に直面しており、新卒にとって就職しやすい環境が整っています。
■ 業界の現状
- ・経済産業省によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足予測
- ・特にAI、IoT、サイバーセキュリティ分野での人材需要が急拡大
- ・DX推進により、あらゆる業界でエンジニアの需要が増加
■ 新卒にとっての意味
この人材不足により、新卒でも以下のような機会が生まれています。
- ・未経験歓迎の求人が豊富
- ・正社員派遣なら大手企業での就業機会も多い
- ・将来性のある技術分野で経験を積みやすい
- ・転職市場でも有利なキャリアを早期に構築可能
新卒で希望する企業に入社できなかった場合でも、正社員派遣として実務経験を積み、数年後に改めて正社員転職を目指すという戦略的なキャリア形成も可能です。
新卒で正社員登用派遣を選ぶ際の注意点
新卒で正社員派遣を選ぶ際には、いくつか注意すべき点があります。これらを理解することで、適切なキャリア形成に役立てることができます。
ここでは、新卒で正社員派遣を選ぶ際の注意点について、以下の2項目から詳しく解説します。
- (1)派遣会社選びが重要
- (2)自身のキャリアビジョンとの適合性
(1)派遣会社選びが重要
新卒で正社員派遣として働く場合、派遣会社の選定は極めて重要です。なぜなら、取り扱う仕事内容、職場環境、そしてキャリアアップの機会は、派遣会社によって大きく異なるからです。
正社員派遣は長期雇用を前提としているため、キャリア支援体制や研修制度が充実している可能性が高く、結果的にキャリアアップしやすい環境といえます。
以下のような条件を満たす派遣会社を選ぶことで、派遣社員であってもキャリアを築きやすくなるでしょう。
- ・無期雇用派遣として採用
- ・取り扱う仕事は希望職種に特化
- ・研修制度の充実
- ・キャリア支援体制の充実
- ・福利厚生の充実
- ・信頼できる担当者がつくこと
複数の派遣会社を比較した上で、納得のいく1社を見つけることが重要です。
(2)自身のキャリアビジョンとの適合性
正社員派遣を選ぶ際は、将来の目標に必要なスキルや経験を考慮し、自身のキャリアビジョンに合った働き方を見極めることが重要です。自身のキャリアビジョンを明確にし、それに合った派遣会社や就業先を選ぶことで、目標達成が容易になります。
■ 管理職を目指す場合
管理職を目指す方にとって、正社員派遣は幅広い業務経験を積む機会となります。ただし、派遣会社や就業先によってはマネジメント経験を積みにくい場合もあるため、事前の確認が必要です。
■ 専門職として技術を追求したい場合
専門職として技術を追求したい方には、スキルを深める環境として適していますが、任される業務の範囲は企業によって異なります。
どちらの場合も、早い段階でキャリアプランを具体的に立て、それに沿って派遣会社や就業先を選択することが、目標実現への近道となるでしょう。
BREXA Technologyの正社員派遣という働き方
正社員派遣に関心のあるエンジニアの方には、「BREXA Technology」が採用する無期雇用型の働き方がおすすめです。安定したキャリア形成を目指すうえで、有力な選択肢となります。
- (1)無期雇用派遣による安定したキャリア形成
- (2)エンジニア専門での強み
- (3)全国の優良企業での勤務機会
(1)無期雇用派遣による安定したキャリア形成
BREXA Technologyでは、無期雇用派遣制度を採用しており、派遣先が未定の期間でも給与が支給されるため、収入が途切れる心配がありません。
また、資格やスキルが給与に反映される評価制度を導入しており、エンジニアとしてのキャリアプランを立てやすく、将来の収入イメージも明確になります。
福利厚生も充実しており、家族手当・赴任手当・借上げ社宅制度などが整備されているため、安心して業務に集中できる環境が整っています。
(2)エンジニア専門での強み
BREXA Technologyは、IT系・機電系を中心としたエンジニア求人に特化した派遣会社です。「スキルを活かしたい」「キャリアアップを目指したい」といった希望に応える多彩な案件を取り扱っています。
研修制度も充実しており、435種類の研修プログラムを全国20拠点で展開。エンジニア一人ひとりのキャリアプランに合わせたスキルアップ支援が受けられます。
(3)全国の優良企業での勤務機会
全国52拠点を展開するBREXA Technologyは、約5,100社との取引実績を誇ります。大手メーカーや技術力の高い企業での勤務チャンスも豊富で、希望に応じたキャリア形成が可能です。
新卒からエンジニアとして着実にキャリアを築こう
正社員派遣(無期雇用派遣)は、雇用期間の制限がなく、研修制度や福利厚生が充実しているため、新卒の方にとっても安心してキャリアをスタートできる働き方です。キャリアプランを立てやすく、長期的な成長を見据えた環境が整っています。
「新卒で派遣はやめとけ」と言われがちな背景には、登録型派遣の不安定なイメージが根強くあることが一因です。しかし、正社員派遣はそのイメージとは大きく異なり、安定性や成長機会に優れた選択肢です。ぜひ両者の違いを比較し、自分に合った働き方を見極めてみてください。
エンジニアに特化した無期雇用派遣を採用するBREXA Technologyでは、実技研修やeラーニング、資格取得祝金制度など、スキルアップを支援する体制が整っています。さらに、リーダー・マネジメント研修も用意されており、派遣社員であってもキャリアアップを目指せる環境が魅力です。
新卒で進路に迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。あなたの理想のキャリアを一緒に描いていきましょう。